大奥 9話感想 家重の再現度凄いし、久通の叱責も痺れた、でもこれ紀州でも・・ごほっ、ごほっ、何でもない笑

8話で、赤面疱瘡の特効薬が、「猿の肝」っていう原作にない展開になった時は、どう収集をつけるのか、ちょっと不安だったの

単に、赤面疱瘡の治療は難しいということを強調するための、失敗例ならいらなかったんじゃ・・と思いかけてたら

その失敗をきっかけして、吉宗が蘭学を解禁するって、いい繋げ方だったね

吉宗は、実際に享保の改革で、禁書令を緩和して、キリスト教に関係のない洋書輸入を解禁してるものね

そして、その異国の書物を吉宗に紹介した水野(中島裕翔)と杉下(風間俊介)の再会!!

これも原作にはない話だったけど、二人の抱擁シーンには、グッときたわ

あのいい感じは、中島さん風間さん御本人達の良い関係性も出てるのかなって感じた

1話を見た時は、水野が斬首という大事を免れた事に気持ちが行ってたから、良い終わり方だって思ってたの

でも、よく考えれば、何も知らないままの杉下からしたら、トラウマになるような出来事だよね

自身の出世の最初のきっかけをくれた水野が、生きてたのを知ってると知らないのでは、この先の自分の人生の晴れやか度も違ってくるよ

そして登場した重家(三浦透子)!

三浦さん、原作の再現度完璧だったけど、原作のエピソードが、9話で大方消化されちゃったね

インパクトの強いキャラクターだったから、もっと沢山あるような気がしてたけど、原作での登場ページは、少なめの将軍だったのね

あとは、正室を迎える部分はありそうだけど、側室の話は家重はあんまり登場しないし、嫡子の家治に引き継ぐシーンまでは、あるのかな?

そして今回もう一つ良かったのは、久通(貫地谷しほり)よ!!

しつこく宗武を時期将軍に推す松平乗邑(黒沢あすか)を叱責するところ、最高だったわ!

まさに将軍が、御側に置きたい御側御用取次

貫地谷しほりさん、品よく通る声だけど、貫禄もあって、畳みかけるような淀みない叱責

いま時代劇でこんな演技できる女優さんなかなかいないよね

ただこのシーンも原作には無かったのよね

でも、この叱責の言葉の内容からしたら、無いのは、久道として当然というか・・・

「では宗武様にとっては、お幸せなことなのでございますか?将軍となられるのは?」
「それは何故にございますか?」
「宗武様が、なりたがっておいでだからですか?」
「貴殿にそう頼まれたのですか?」
「本来嫡子でないものを家臣が担ぎ出し、跡目をうんぬんすることを俗に謀反と申しますが、この一連さようなものと捉えてよろしいか!!」

でっでも、これ宗武の名前を吉宗に変え・・ごほっ、ごほっ、いや、なんでもいない笑

「家重様でも、宗武様でも、小夜姫様でも構いませぬ」
「どうか、周りの者に報いたい」
「ひいては天下万民に報いたい、そのために上に立ち命とてかけよう」
「さようなお心をお持ちの方をお選びくださいませ」

紀州の次姉はともかく、長姉は立派な・・ごほっ、ごほっ、げほっ、あっ、誰かが呼んでる笑

こっ、これ、あれですか?

ドラマの久通は、原作の久道以上に豪胆でしたたかな人、ってことでいいんですか?笑