鎌倉殿の13人 39回感想 実朝(柿澤勇人)の和歌に託した想いを泰時(坂口健太郎)は、どう返すのが正解?

仲章(生田斗真)が、実朝(柿澤勇人)から泰時(坂口健太郎)への和歌を懇切丁寧に解説してあげちゃったから、実朝の泰時に対する秘めた思いが、泰時に伝わってしまったじゃない

これ実朝は別に真剣に告白して本気の返事を貰おうとは考えてなかったよね

和歌が苦手な泰時が、自分への返歌に四苦八苦して時間を費やし、私にはやっぱり無理です~って泣きを入れてくれればそれで十分だったんじゃ?

それで返歌はもういいからその和歌は泰時が持っておけとでも言えば、和歌の意味は伝わってなくても私の想いは渡せた、みたいな?

春霞 たつたの山の さくら花 おぼつかなきを 知る人のなさ

仲章の解説
春の霞のせいで、はっきりと姿を見せない桜の花のように、病でやつれた己を見られたくない
されど恋しい、あなたに会いたい、せつなきは恋心

そんな説明されたら、いくら鈍い泰時だってわ気づいたよね
まさに、実朝の病気の快癒後に渡され和歌だったし

泰時は実朝が間違えたことにして「鎌倉殿は間違えておられます、これは恋の歌ではないのですか?」って、もらった和歌をそのまま返していたけど、こんな時はまず、達人の三浦義村(山本耕史)に相談すればよかったのに笑

分かってないふりの、当り障りない叙景歌でも考えてくれたかもしれないよ
いや、北条と三浦は今こじれてるからそれどころじゃないのか

実朝が「そうであった、間違えて渡してしまった」と言って代わりに渡した和歌が

「大海の 磯もとどろに よする浪 われて砕けて 裂けて散るかも」

実際は、北条家らから受ける圧迫や苦労を例えて歌った和歌かもしれないけど、なんだか自分の秘めた恋心が砕け散ったって言ってるように感じてしまったわ

『金槐和歌集』に収録されている歌なんだってね

それにしても、今回の義時(小栗旬)は、ブラック全開だったわ笑
仮にも鎌倉殿の実朝に対して、「私のやることに口を挟まれぬように」って実朝が可哀そうだったわ

上総広常(佐藤浩市)が暗殺された時に、ポロポロ泣いていた小四郎はどこにいったのよ笑

鎌倉幕府の体制を整える代に、上に立ってしまって仕方ない部分はあるけどさ
来週は、いよいよ三浦義村まで敵対関係になるみたい

さみしいなあ


オレたちの鎌倉殿