家庭教師のトラコ 寅子(橋本愛)は福多(中村蒼)だけでなく、新しい家族を持てたんだね 最終回まで見ての感想

駆け足でちょっとトラコ先生の台詞が多かったけど、大団円で良い最終回だったね

でもね中盤あたり、前半みたいに『家庭教師として斜め上の方向に優秀なトラコ先生』っていうシンプルな展開で全編見たかったなって気もしてたのよ

もちろん家庭教師は、生徒の家庭の問題も目にするから、それらを解決出来るトラコは、
実は児童養護施設で育ってて、世の不条理を誰よりも知っててっていう設定は必要だったと思うけど


中盤からの「世界を変えたい!」「私が正しくお金が使われる世界を作ってやるっ!」なところから、

そっとテレビを消しそうに、いや消してないよ、ちゃんと全話楽しく見たよ!でっ、でもさテーマが壮大過ぎて・・

いや良いこと言ってるんだけど、それを家庭教師で早急にやろうとすると、
8話みたいに悪事を働いてる富裕層の親を恐喝して大金を奪う位しか出来そうにないし、

この先この方向で進んでいくんかい!って想像してしまって

実際はそんな展開にはならないんだけど、なんかどんよりした気分になってしまったのよ

私、未だに引っ掛かってるのが、悪徳銀行家の上原利明(矢島健一) から、10億奪ったのはいいとしても、
元妻の上原里美(鈴木保奈美)にまで多額の寄付をさせて、2000万?の借金を負わせたのは、何とかあの10億から補填してあげられなかったの?って

世直しってことなら、「国会議員のトラコ」ってタイトルで、与党の総理候補の大物議員がいる派閥に入り込んだ橋本愛が、
ヒステリックに
「世直しだーーっ!!!」って叫んでたのなら、何かやってくれそうで逆に期待しちゃったかも・・ってちっがーーう!!違ったのよ!

そもそもこのドラマは、主人公が荒唐無稽な方法で世直しをしていくのがメインテーマの話じゃなかったんだわ

トラコが家庭教師だったからこそ、生徒の母親達とも深く関係を持てたんだよね

その母親達に、親のようにお節介をやかれて、実の母への蟠りが溶ける、
そして目的のためには手段を選ばずだったトラコが、本来のトラコの性格を取り戻して、そのままのトラコでも良い家庭教師になっていくことが肝だったのね

そもそも家庭教師になった理由が、初恋の福多(中村蒼)が、「トラコは教えるのがうまいから」って褒めてくれたことだったんなら
もうそれ以外の職業の選択肢はないわさ!!

橋本愛さんて、エキセントリックな役をやらせたら今一番の女優さんよね

そういう役が続いてるせいか、ドラマ内で初登場して微笑んでるだけで、

(あっ!?この人きっと癇癪持ち!、地雷踏むとキレ出すからみんな気を付けてーーっ!!)

ってドキドキさせてくれる存在だわ

でも最後は、そんな人が素直な心の内を見せて、ホロリとさせてくれるのよね

でもトラコ先生がサンタになるとは予想つかなかったわ✨